「っ!!?」

私は目が覚め、体を起こした。
頭に痛みが走る…。


ここは…どこ?


「やっと目が覚めたかぁ、遅いで…」


目の前には知らない男の人が立っていた。


「あんた、挟蘭の姫サンやろ?


…あ、喋れへんのやったな…」


私は首を振った。
私は裏切り者といレッテルを貼られた元姫だ。

決して挟蘭の姫ではない。