「さっさといくか。
愛華乗れる??」

バイクの前まで歩いて行くと思ったよりバイクが高い。
どうやって乗ろう…?

「あの…すいません。
どうやって乗れば…きゃっ!!?」

私は山川さんにお姫様抱っこをされ、バイクの後ろへ乗せられた。

「よし、そこ熱いから足くっつけないでね?」

「は、はい。
すいません重かったですよね」

「重くねぇよ」

山川さんは私の頭を撫でエンジンをかけた。
山川さんのに触れられたところがまだ熱を帯びている。

ものすごいエンジンの音と共に私達は病院を後にした。