「ありがとう…愛華…」

千景は泣き出した。

「ほら、これ使って。
血も拭いて!ほら!」

ハンカチを手渡し千景の顔を拭いた。

真由の後ろには組が付いている。
蓮司が言っていた。
何とかしないとね。

みんなの傷つく姿は見たくないから。