「ねぇ美奈…えーっと北上川のー人間だっけ?
お見合い相手。」

「え?」

「…私、その女ぶっ飛ばしてこようか?
少しは気が晴れるかもよ?」

まだここに来て2、3年目のひよっこには
ここのやり方を理解出来ない。

「……ありがとう瑠璃。
でも大丈夫だよ。」

少し驚いた美奈はすぐにクスリと笑ってそう言った。