ジリジリジリジリジリジリ………


「うっ…る…さっ…」

この音は緊急警報、それもAランクだけの

各地にいる監査隊からの要請があったのだろう。

「まだ…2時じゃん…」

労働基準法見直せ……

眠たい目を擦りながら、学校指定のジャージに着替える。

出動時の服の指定ではないが私のお気に入りだったりする。

見た目は悪いかもしれないけど、

動きやすさには変えられないよね。

お姉さま方から譲り受けたストックがたくさんある。

どれだけ汚れても!大丈夫!






「東88で、要請があった。

はノ12が複数出現、現地のBが三名負傷。

近くの討伐隊が向かっている。

こちらからはA一人を派遣する。」


畳の一室に集められて、

現状報告。

眠い………


い ろ は の  ‘は’  12か。

もちろん‘い’が‘無’にするのが安易で、

進むほどに無にするのが困難になる。




本家とはいえど、

子供を育てる教育機関のような役割が大きいので、

年齢層が低い。

ほとんどのベテランAランクは

自分の‘持ち場’にいる。

ここにいるのは若い戦闘要員か、

闘えない、普通の本家を仕切る人達。






10人もいない部屋を見渡してみる。



って、お姉さま方いない…

絶対寝てるわ……





それにA一人とか、

ジャージ着た意味無かったかな…