愛しのモンティー


***

「おーい。なに一人で遠い目……で、名前の件は?」

はぁー出会った日のいまだに”ジーン”とくる回想シーンが遠い目呼ばわりされるしさ……

なんであの時、異常にノドが乾いたのかしらね?

「そんなの俺が呼んだからに決まってるだろ……」

そんなドヤ顔されて決まってるって言われてもなぁー

私の心の声がダダ漏れなのか分からないけどモンティーには全部悟られる。

「はい、はい。名前の件ですね。

それは昔うちで飼ってた猫の名前がモンティーだったから

つまり二代目モンティーってこと」

「チッ……

唯でさえ恥ずかしい名前なのに二代目とか

……何なの?」

聞かれたから答えたのに……

気に入らない上に二代目ってのもダメでしたか?

ホントわがままよね?モンティーは……

「あー。別にわがままじゃねーだろ」

だから私の心の中を覗くのやめてよ。