「眉間に皺が寄ってる」
食事を終えたモンティーは猫の姿の時と同じ様に、二人掛けのソファーの上で器用に体を小さく丸めて私の膝に頭を乗せてから私の顔を仰ぎ見ている。
その様子にふっと微笑みが零れる。
普段ツンツンしている癖に、甘えん坊なモンティーは良く私の膝の上にのってノドを鳴らしてリラックスしていたのを思い出したから。
髪を梳いたり頭を撫でたりしてあげると目を閉じて嬉しそうに微笑んでいるようにも見える、その顔から目が離せない。
モンティーが目を瞑っているのを良いことに首元に顔を近付け匂いを嗅ぐと猫の姿の時と同じ匂いがして何だか癒される。
私は猫の匂いが大好き(若干変態っぽいけど)
シャンプーした後の毛がふわふわで人工的なフローラルな香りも悪くはないけど、猫が本来持っている体臭は全然臭くないどころか寧ろ大好物。
モンティーの体の匂いはおひさまみたいな香りがする。
「あぁーイイ匂い」
膝の上の心地良い重みと穏やかな寝顔に誘われるように私も眠気に襲われたのだった。