愛しのモンティー


「おまえの気持ちは分かった……だからもう泣くな……」

「ズズッ、ごめんねーモンティー」

「だぁーもう泣きやめ、それからメシくれ」

「はい……」

言いたいことを言ったらモンティーはスッキリしたのか、それから二人で食事をした……もちろんネコ缶ではない。

小さなテーブルに沢山の料理(野菜少なめ肉たっぷり)を並べて二人で夕食をとる。

『誰かと一緒にテーブルを囲んで食事するのはこんなに楽しかったのね……』

モンティーは豪快ながらも食事の仕方がとても綺麗。

見事な食べっぷり……

それをうっとり眺めながら、自分が作った料理を美味しそうに食べてくれる存在の有難さを実感した……次の瞬間に
何とも言えない寂しさが押し寄せて胸が苦しくなる。

モンティーがいつまでこの姿いるのか分からない。

元の姿に戻ったら会話も出来なくなってしまうだろうし、あっという間に馴染んだ人間の姿をしたモンティーを懐かしく思い出す自分を容易に想像できてしまったからだ。