?!

カーテンを元に戻すと、橘が顔を青く、唇を紫にしていた。

「すい、ゼェゼェゼェ
ません。いま、も、どりま、すね」

おいおい、こいつこの状態で仕事に戻るとか言ってんのか?!
馬鹿じゃん。

「とりあえず、深呼吸だ。」

橘は深呼吸をし始めたが
苦しくてできないようだ。

「せんせ、ゼェゼェゼェゼェ
苦しいゼェゼェゼェゼェ」

そう言って白衣の袖をつかんできた。
処置のためつかんでいた手を離すと
いきなり泣き出して

「や、せんせ、
ゼェゼェゼェゼェひとりに、ハーハーッ
しない、で。」って言ってきた。

俺はどうにもできず橘を抱きしめた。