10年後の復讐劇

「うあああああああっ!!!」

広がる血に持っていたはずのイルカの

人形が落ち、真っ赤に染めあげた。

そこから私は、イルカが怖くなった。

いや、正確にはその時の私が

怖かったのだ。

何もできずに震えていた私自身のことが。



それは遠い過去のお話。

語り忘れた一つのお話。

だから、安心して。

これはただのお話に過ぎないー・・・。


             ~終~