父ちゃんと僕は二人で暮らしていた。
お母ちゃんは遠い町に出かけて、それっきり音信不通。生きているのかも解らない。
父ちゃんは仕事だというが、仕事じゃないだろう。
きっと、可愛いげもなくただ喧嘩ばっかりする僕に愛想をつかしたんだろう。

そんなこんなで僕は、貴方のような人を望んでいたのかもしれない。