全力で逃げたい男





…..やっぱり、私はこの瞳に向き合わないと…。



しばらく沈黙が続いた後に、私は恥ずかしさを紛らわすために




一人、下駄箱へと行って靴を履き替える。



吉原はそのあとを慌てて追いかけてくる。




…まぁ、手が握られてるから私が引きずったようなものだったんだけどね…。




「吉原…」



「なに?琉乃ちゃん」



「大好き」




「うん。…って、えええ!?」



「だから驚きすぎだってば」




そんなに私がこうゆうことを言うと不思議なのかなぁ….?