「....え、えっと...ごめんね?
それもそうなんだけど、やっぱり好きでもない人とは付き合えないっていうか....」
...なんでこの人、詰めよってくるの!?
私もだんだんと壁際に下がっていく。
だけどやっぱり、壁には終わりというものがある。
――ピタリ
背中に詰めたいものがあったって...。
...ああ。もう私、終わりかも。
前の男の子はかなり怒ってる様子だし。
「あ、あの...。ほ、ほんとにごめんね?
だからそんな怒らないで....」
私はなるべく相手を怒らせないように、慎重に言葉を選んで言ったつもりだったけど....。



