「琉乃ちゃーん!!」 この距離からでもわかるほどの大きな声が聞こえてくる。 きた。 今日も奴がやってきた。 と、ゆうわけで、 今から逃げなければ! 私は直ちに逃げる体制を作る。 そして後ろを見て、奴が来たと思った瞬間に、 私は全力で地面を蹴って、全速力で走り出した。 ふっ、これで奴も追ってはこれまい。 誰かにぶつからないように気をつけて学校までの道のりを走る。