「小巻ちゃんが出勤中に事故った時に、久住がお世話してあげたのがきっかけみたいだよ。まぁ総務課なんだから当たり前なんだけどさ。で、そのあとちょいちょい小巻ちゃんに声かけたりしてあげてたらしい。あいつ、根はいい奴なんだよねぇ」
しっかり理由を把握していた奈々も凄いな、と思いながらも「へぇ~」と感心した。
久住ったらほんとになかなか優しいじゃないか、って。
キチッとした性格で、おまけに世話焼きで仕切り屋な彼女は、いつも同期会の幹事をやってくれている。
大人しい小巻ちゃんにとっては頼もしい存在だったのかな。
話だけを聞いている分には優くんの耳には、久住という女はバリバリ仕事が出来る素敵な女性に聞こえたらしく。
「そんないい女が社内にいるのか!」
と目を輝かせていた。
奈々が面白いことを思いついた!とばかりに目を細めてわざとらしく笑うと、
「しかも超巨乳よ~。どうですか、久住!オススメだよ~」
と優くんの肩をツンツンつついていた。
なぜかノリノリで優くんも奈々の話に乗っかっている。
「ほぉ~!巨乳!10ポイント入りますっ!」
「どいつもこいつも巨乳好きなんだから!」
チッと舌打ちして、優くんを睨みつけてやった。
「おいおい、冗談だってぇ~」
あはは、と笑う優くんの怪しい言い訳に、「はいはい」と流し聞きしておいた。



