忙しさの原因その2。
ひとり暮らしのアパートから、カメ男とのアパートまでの引っ越し。
これが1番大変だった。


ワンルームの部屋を12月いっぱいで引き払うことにした私は、ワタワタと荷造りを始めた……んだけど。


ただでさえ12月は仕事もめちゃくちゃ忙しい時期だし、毎日残業して帰るし。
正直言って、引っ越しの準備をすすめるには辛すぎた。
仕事で疲れ果てて帰ってきても、あ~荷造りしなきゃ……ってぐったりする毎日。
12月は土曜日は全て出勤するので、休みの日曜日だけカメ男が手伝いに来てくれた。


カメ男はカメ男で家具の揃っていないあの広々とした部屋で、必要最低限の生活用品で暮らしているらしく。
ご飯は毎日コンビニ弁当やら外食で済ませて、フローリングの床に布団を敷いて寝る、という日々を送っていた。


ちなみに新居の間取りは2LDKで、2人で住むには快適な広さの部屋だった。


引っ越しの準備に加えて新しく家具も買い揃えなければならなかったので(なにしろヤツに一任されたもんだから)、お昼休みにはインテリアのカタログを眺めてみたり、大型のインテリアショップに出かけてみたり。
とにかく1日いちにちが目まぐるしく過ぎていき、気がついたら入籍予定日間近になってしまったという感じだった。


実際に12月の最後の週の土日にすべての荷物を運び終えて分かったことは、男と女の荷物の量の差。
まず、私の服の多さにカメ男は驚愕し、ヤツにすすめられて段ボール2箱分ほど古着屋に売った。
雑貨でも食器でも、カメ男より私の方がはるかに種類も量も多くて、それぞれ厳選していらないものは捨てた。



で、忙しさの原因その3。
周囲への結婚報告。


会社関係者をはじめ、親戚や友達などに入籍する旨を伝えて回る。
年末はそれでなくても飲み会とか忘年会が重なるから、その機会を使って友達みんなに報告した。


なんていうか結婚することが人生の一大イベントっていうのは、たった1ヶ月間で本当にそうなんだと思い知らされた。


名字が変わることによる諸々の名義変更もしかり、職場への届出もしかり。


やることがたくさんありすぎて入籍を終えて年末年始を迎えた頃。
てんてこ舞いだった1ヶ月の疲れをドッと受けた私は、風邪を引いてダウンした。