小巻ちゃんと将太くんの指輪交換と誓いのキスは、私もしっかり自分のデジカメに収めておいたけれど。
きっと久住の押したシャッター数の、50分の一くらいなんじゃないかと思った。
カメ男は終始落ち着いた様子で、ぼんやりとことの成り行きを眺めている感じだった。
久住の勢いと存在感に押されまくっていた私だったけれど、肝心の新婦の小巻ちゃんはプリンセスラインのウェディングドレスを可愛らしく着こなし、大きなリボンのついたバックスタイルが彼女らしかった。
「ウェディングドレス、いいなぁ~」
一応アピールしておこうと、カメ男に聞こえるようにつぶやいておいた。
ヤツが聞いてるかどうかも微妙だったし、聞こえていたとしても何の反応も示すことは無かった。
挙式が終わって会場から出た私たちは、外の大階段でのブーケトスに誘われて独身女性はみんな呼ばれた。
こういうのって、たいてい取れないんだよね……。
「ブーケ受け取っちゃうと、逆に嫁に行き遅れるっていう話も聞いたことあるんだけど。ほんとだと思う?」
私の隣で奈々がそんなことを言ってきたので、積極的にブーケを取りに行く勇気が無くなってしまった。
「じゃあ、私……後ろの方にいるわ。なるべく早めに嫁に行きたいもん。奈々、どうぞ~」
「コズ、ずるい!私も後ろでいい!今すぐ嫁に行きたい!」
「じゃあ俺がもらっちゃう!」
急に優くんが話に入ってきて、私と奈々の間に両手を広げて立ちふさがった。
いいの!?
バイってバレても大丈夫!?
……って言いかけて、言っちゃダメかと自分のお口にチャックをした。



