「それに...先輩。
最高のプロポーズですよ..?」
「...え?」
「ほら、見てください」
「あ...」
先輩が振り返ると、そこには街のビルから覗きだした、夕日が見えた。
「綺麗ですね..」
「確か..俺が幼い頃、よく夕日見てたっけ....」
懐かしむように先輩は眺めていた。
あたしは先輩の肩に寄りかかる。
「先輩...今日はご馳走にしましょう」
「それもいいね、じゃあどこか食べに行こう」
そっと繋いだ手のひらを、あたしは離さないと、夕日に誓った――。
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