トナカイの艝が来る。 鈴を鳴らして、楽しそうに。 女の子だと解らないように、頭を靴下で隠さないといけない。 彼はこの家に来る時、 前の子供の体を 代わりに置いていく。 男の子は頭を取られない。 彼の悪戯だけ。 彼はまずこう言う 「メリークリスマス。よい子は居るかな。」 彼の服は血のように赤い。 白い雪に、赤い服。 大きな布の袋。 彼は昨年の冬、 とある家で罠に掛かった。 それから暫く経って、 私はサンタクロースを信じなくなれた。