風呂を上がった俺は、彼女と同様髪を乾かす。


「あ。せんぱい!」

ソファに体育座りで、スマホをいじる彼女がこっちに視線を向ける。

「せんぱい、見てください!」

彼女は笑いながら、Twitterの画面を俺に向ける。

「ん?なに?」

彼女のスマホを覗き込む。
「このアイコン!これ、この変顔やばくないですか?これ見て、おかしくておかしくて」

彼女はケラケラ笑う。

風呂に入る前の会話など忘れているように。