風呂場から彼女がドライヤーで髪を乾かす音が聞こえた。

カチャとリビングへの扉が開けられ、お団子頭の彼女が現れた。



「せんぱい、お風呂勝手に先にいただいてしまってすみません」

彼女は、ピンクのTHEパジャマといった服に着替えていた。
ほわっと自然な桃色の頬。
少しペタンとなった前髪が可愛かった。

「いいよ笑使い方覚えてたんだね」

「はい笑あ、勝手にドライヤーまで使ってしまいました!すみません(>_<)」

彼女は申し訳なさそうに頭を下げた。


「いいよ!笑。じゃあ俺も入ってくるわ、風呂」

「はい!」

俺も着替えを持って風呂場へ行く。

シャンプーの香りが仄かにする。
いつも自分が使ってる匂いなのに彼女が使ったと思うと、どうしようもなくドキドキした。