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カーテンの隙間から光が差し込む。
つぐみが隣で寝息をたててる。
小さな掌、指、爪。
握りしめてみる。
「ん」
つぐみはぎゅっと握り返してきた。
髪を撫でる。
さらっと解ける。
「…ん、あ、あき…?」
目覚めたつぐみが目を擦りながら俺を呼ぶ。
「起こした?ごめん。つぐみ、しんどくない?」
「ううん、平気。あっくんが優しくしてれたから」
つぐみはいたずらっ子のように笑った。
「あっくん」
「つぐみー。許可してないー」
「あき!」
「!」
つぐみは嬉しそうに俺を見て笑う。
俺はもう一度つぐみの手を握る。
つぐみは嬉しそうに笑って目を閉じた。


