「何も教えられず、守られて生きてきたんだね」 「はい?」 優しい笑顔で瑞希先生が何か呟いたみたいだけど、その声は小さすぎて私にはよく聞こえなかった。 「えっと、階級って言うのはね、簡単に言えば魔法使い自体を図るための評価ってやつだよ。魔法使いとして優秀なほど階級もあがる」 ふむ、なるほど...... つまり最高階級って言われてたあの2人はかなりすごい人ってことじゃ......... 瑞希先生の説明を聞きながら私の脳みそは忙しく活動する。