「さーくっ」 「どーしたの、お母さん」 魔法特番をぼけーっと見つめる私に明るく声をかけてきたのは私のお母さん。 なーんかあるな、この笑顔。 「えへへ、実はねぇ」 「うん」 「この度わたくし、真理絵は海外赴任中のパパを追いかけて日本を出ることにしましたっ」 「ふーん、そう」 お父さん追いかけて日本出るんだねぇ。 ん? なんか今、すごいことさらって言わなかった?