「しっ知らないつーのっ。わ、悪さをする奴は捕まって当然だっ」 ビビりながらも、逃げるチャンスを伺う私。 相手は手足を縛られたって、魔法が使えるんだ。 どーにかして逃げないと、私の命が... 「あははははっ、ほーんと何も知らないんだね。大丈夫だよ。俺たち今、魔法が使えないからさ」 ビビる私を可笑しそうに見つめ、そんなことを口にしたのは茶髪美少年。