私の2人目の奇跡。



1人目は玖音、2人目はこの子。





産まれたばかりの赤ん坊がスヤスヤと私の腕の中で眠る。





膨大な魔力と共に。








「思った通りですね」







私の前に現れたのは気が長くなるほど長い時間を生きてきた偉大な3大魔法使いの1人、楓様だった。





他の3大魔法使いとは違い、楓様は年相応と言っては何だが優しく老いた見た目をしていた。






だから私は私の直接の血縁者で、先祖である楓様を楓お祖母様と呼び、慕っていた。