「おい、紗久、しっかりしろ」 俺の腕の中で力なく倒れている紗久に声をかける。 「んん、あ、れお...?」 紗久の様子がおかしい。 力なく倒れている紗久の頬はほんのり赤く染まっており、瞳は焦点が合ってないように見えた。 「あ、はぁ、あつい、よ、れお」 「.........っ」 ドキッ 頬を赤らめ、潤んだ瞳で俺を見つめる紗久に不覚にも心臓を掴まれる。 や、やばい。