「はぁ、あーなった玖音先輩を止められる人はもういないね」 大きなため息をつきながら諦めたように私の元へやって来たのは先ほどまでお兄ちゃんの暴走を苦笑いしつつも、止めようとしていた大和先輩だ。 それからついでに「日焼けするよ」と自分が着ていた紺のパーカーを肩から掛けてくれた。 何これ。 優しすぎ。 「あ、ありがとうございます」 「いーえ」 慌ててお礼を言う私に優しい笑みを浮かべる大和先輩。