「はい...。すみません」 「いや、大丈夫だよ。僕が無理やり解いてみよう」 申し訳なさそうにしている私に紳士かつ大人の余裕を持った笑みを浮かべるこの人はまさに王子様だ。 誰もが理想として想像する白馬に乗った王子様はきっとこの人以外の適役はいないのではないかと思えてしまうくらいに。 「さて......。紗久ちゃんの強力な魔法を僕の魔法で解くことはできるのかな...」 フッと微笑みながらそう言うと瑞希先生の目つきが変わる。 いつもの余裕の瞳ではない。 真剣にして、全力の意識を感じる。