side悠







「チッ、翼のやつ邪魔しやがって」






夕日が眩しい寮の屋根の上で。



怜桜は寮に帰っていく翼と紗久の姿を見て、不機嫌そうな顔をしていた。







「ほーんと、計画台無しだよねぇ」






何のために紗久を1人にしたのかって感じ。




俺も顔こそ笑っていたが、心では悪態をついていた。