「今回はこのお嬢さんを絶賛巻き込み中って訳か...」
「そーなんだよなー。だからここは一つ頼む」
「はぁー。しゃーないなぁ」
私から今度は翼先輩に視線を戻して呆れたようにため息をつく学先輩に少し困ったように翼先輩は笑みを浮かべる。
学先輩は「ちょっと待っとき」と一言告げるといろいろ片付けられている棚へ移動しゴソゴソと何やら探り始めた。
「アイツ、機械から薬まで興味持ったものは何でも作ろうとする結構優秀な研究オタクでさ、ピンチの時に駆け込めばいろいろ今までの研究の成果で助けてくれるんだ」
「へぇー。ってまさか学先輩も百花......」
「な訳。紗久の周りが全員百花だからって学まで百花じゃねーよ。てか、紗久の環境は特殊すぎるだけだから」



