「あ!!灰ヶ峰!!」







翼先輩について考えていると後ろの方から鬼のような叫び声が私たち、いや、翼先輩に向けられる。








「うわ、見つかっちまった」







パシッ







「へっ!!?」









鬼の形相軍団が言葉の通り鬼の形相で迫ってきたので嫌そうに笑いながらも私の腕を掴む翼先輩に変な声が出る。







い や な よ か ん








「逃げるぞ!!紗久!!」






「はぁぁぁぁ!!?」






「「待て!!灰ヶ峰!!!!」」







予感は見事に的中。




私は翼先輩に手を引かれて何故か鬼の形相軍団から逃げることになったのだった。






......何故、薄情パートナー2人組がいないのにこんな目に。