「何真剣に授業受けてんの」
「いや、授業は真剣に受けるものだから」
瑞希先生の話を聞きながらノートをまとめていると右隣の席の悠がおかしそうに笑いながら声をかけてくる。
コイツ、何しに来たんだよ。
「えー。でもこんな話常識中の常識だし、わざわざ教わらなくてもいい気がするんだよね、ねぇ怜桜?」
「まぁ、知っていて当然だしな。聞く義理はない」
「だから何しに来たんだよ」
おかしそうに笑う悠の目の前の席に座り、本来なら前を見なければならないはずなのに、後ろを向き無表情に悠と話す怜桜。
そして呆れつつツッコミを入れる私。



