「あ......うん。無傷」
「.........そう。ならよかったわ。誰だかわからないけど闇の魔法使いに感謝ね」
ヒヤッとしたが無傷だと主張すると、友江は安堵の息を漏らし、いつもの冷静な友江を取り戻していく。
「私からの距離でさえも反応が遅れたし、詠唱所ではなかった。それなのにアンタを守った魔法使いは私よりも離れた距離で瞬時に反応、詠唱までしてアンタを守った。とんでもないわね」
私に手を伸ばしながらそんな考察を始める友江の手を取る。
......さっきのそんなに凄いことだったんだ。
誰だか知らないけどありがとう。
凄い闇の魔法使いさん。



