「じゃあ…『双姫』の妹を殺したのは
総長と副総長って事なのか?」


「でも、総長の名前はどこにもねぇぞ?」


「…確か総長の家って有名な政治家だよな。
金で揉み消してるって事が考えられる。

だから、あの女は総長と副総長を
恨んで『双姫』になった…。」


妹を殺された復讐をする為に。


「「「……。」」」


何も言えなかった。
自分の妹を殺されたんだ、恨んで当然だ。

何も知らずに口走ったのが恥ずかしい。


「『双姫』は
俺らの言葉聞いてどう思ったんだろう…。」


" お前のせいで『蛇蝎』は潰れたんだ! "

" お前なんか…死ねばよかったんだよ! "


「俺ら…最低だな……。」


俺らなんかより『双姫』の方がずっと辛い。


" どんな答えを出すか楽しみだ。"


そんなの決まってんだろ…。


俺らは静かに立ち上がった。


秋原、城田、宮下sideEND