「…どんだけだよ。」


ありゃ、朱音にベタ惚れだな。


扉の向こうに消えた朱音の
無事を祈りつつマンションから出た。


「…俺も頑張らねぇとな。」


これまで傷付けた人の分まで
真っ当な人間になるんだ。


「それにしても良い天気だ。」


雲一つ無い綺麗な空が
俺の背中を押してくれた様な気がした。


東条sideEND