寝転ぶとフワリと匂いが鼻を燻(くすぶ)る。


蒼空が羨ましがるだろな…。

天国にもカサブランカが咲いてると良いな。


そう思っていたら、


[顔はこっちに向けて、
じゃあ…類は朱音に覆い被さろうか!]


『…………へ?』


私の思考を止めるのに充分な言葉を発した。


「固まっちゃったね?(笑)こうかな??」


自然な動きで類が私に触れる。


[身体はこっちに見える様に。そう!]


ど、どどどどうしようーーーーー!!

思考停止してる間に類に密着して/////
恥ずかしくて死にそう!


シャッター音なんか聞こえず、
自分の心臓の音の方がうるさく感じた。