[早速撮影に入ろうか。] ロイ氏に導かれ、 床一面に花が敷かれている場所に足を運んだ。 『わぁ…凄い。』 色鮮やかな生花が飾られ、まるで絨毯のよう。 [好きな花はあるかい?] キョロキョロと探して 目的の花を手に取り、匂いを嗅いだ。 " おねぇちゃん! このお花が一番綺麗だねぇ!! " " えーっと、カサブランカって花だって。" " 蒼空はこの花好きぃ♪♪ " 『お姉ちゃんもだよ…。』 頬に涙が伝った。