部屋から出ると時雨と土方さんがいた。

「どうしました?」
「お前等は幹部達と話をして貰う」
「はっ?」
「へっ?」
「何故でしょうか?」
「お前等は幹部になるかもしれねぇからな」
「え…だからと言って幹部達と話なんて……」

しどろもどろになりながら時雨に相槌を打つ。

「無理ですよ!!」

時雨も内心はしどろもどろになっていたらしい。

「まぁ行くぞ」
「はい……」
「おい火雨……」
「……我慢しろ」

そう言うと溜息を吐いた。
沈黙の中、広間へ向かう。
そして、広間に着いて土方さんが先に入る。

「入るぞ」
「あぁ」

土方さんは広間の襖を開ける。
隙間から中を見ると先程、私と戦った沖田さんと時雨と戦った斎藤さんが居て、他にも男性が六人座っていた。

「……火雨、時雨も入れ」
「「失礼します」」

一礼してから中に入る。

「さっきの試合、良かったですよ!火雨君」
「ありがとうございます」
「ほら、一君は?」
「……さっきの試合、良かったぞ」
「…ども」