不器用な彼が隠した2文字




「あ!朝比奈先輩!」




たくさんの人が出てくる中、見つけた大好きな姿。



「…うわ」




私の存在に気付いて、それから私の手にある手紙に気付いて、顔をしかめた。





「連絡先教えてくれないから、ラブレターにしました♪」





へへ、と笑うと、げんなりした表情の朝比奈先輩。






「…ああもう、想像以上に面倒くせえな」



そんなこと言いつつも、手紙を受け取ってくれるところ、なんだかんだ優しくて。