外から聞こえる声は、やけに遠い。


世界から2人、切り離されたみたいなこの空間は、私にとっては天国みたいで。



この場を離れようとはしない彼に、


どうしようもなく期待してしまう。




私が倒れたのに、すぐに気付いてくれたのは


たまたま、偶然、そのタイミングでこっちを見たからですか?


…それとも。


なんて、妄想するくらい許してください。



彼の言う「嫌い」ですら

私の心をふわふわ幸せにするのは、



きっと彼が本気で言ってるわけじゃないこと、分かっているから。