不器用な彼が隠した2文字




よしよし、と机に突っ伏した私の頭を撫でる紫乃。




「無理だって言ったら諦めるの?」



「諦めないけど…」



「じゃあ、どうしようもないじゃない」



「そうだよねー…」




そもそも朝比奈先輩、私のこと嫌いだからなぁ。


それをどうしたらいいのか…


好きにさせるまえに、嫌いじゃなくしなきゃいけないわけでしょ?



…まず、どこが嫌いなんだろう。

心当たりがありすぎる…。