不器用な彼が隠した2文字





「…あれっ!」




と、校門を出たあたりで、前方にいる黒髪パーマの後ろ姿を発見。


あれはもしかして。





「朝比奈せんぱーい!」





勢いよく駆け寄って、隣に立つ。

朝比奈先輩が、最悪、みたいな顔してるのは気のせい。




「今、朝比奈先輩のこと考えてたんです!

これってもしかして、うんめ…」




「運命じゃないから」



「!?」




最後まで言わせてすらくれなかった…!

そんな冷たい対応に、少しむくれる。