「このネックレスは、理生先輩と出会えたキッカケだから。


理生先輩が、頑張って探してくれたものだから。


だから、お気に入りなんです」






理生先輩の頬が、赤くなる。



「2回も探してくれて、ありがとうございました!」



「え、なんで知って…」




…あ、そうだ!

2回目は、私にばれないように紫乃に渡してくれたんだ!


私、知ってちゃいけないやつだったんだ!



焦っても遅くて、へらりと笑う。



「ごめんなさい、紫乃に聞いちゃって…」


「あーもう、恥ずかしいんだけど」