ドキドキしすぎて、寿命が縮まったかもしれない。


そんなことを思いながらも幸せで、2人で並んで帰り道を歩く。


私の家まで送ってくれるらしい。







「あの、理生……先輩」


「だから、先輩いらないって言ってるじゃん」



「でも、その、先輩だから…

理生先輩じゃ、だめですか…?」





しょうがねぇな、なんて笑う理生先輩。

…好きだなぁ。



少し前だったら、考えられなかった。


理生先輩に、誕生日をお祝いしてもらえるなんて。



色んなことがあったけど、好きになった人が彼で良かった。



たくさん泣いたけど、それ以上に幸せで。