「どこに行くんですか!?」 「あー、星とか好き?」 「星?」 「そういうの好きそうかな、とか思って…」 こっちを見ないままチケットを差し出す朝比奈先輩の耳が赤いのは、私の気のせいじゃないですか? 「…プラネタリウム!」 チケットに書かれた文字と星空。 「…違うところがよかったら、ここじゃなくても…」 「行きたいです!プラネタリウム!」 「…あ、そ」 その声は心なしか嬉しそうな気がした。