「気持ちのいい朝だね! 何かもう、世界がキラキラして見え…」 「うるさい…!」 私の言葉を遮る紫乃は、自分の目の下のクマを指差す。 「アンタが昨日の深夜までずーーーっと電話で惚気るから! 寝不足なのよ! あと朝から浮かれすぎててうるさいしウザい!」 すごい勢いで罵倒されても、今日は全然傷付かない! まだへらへら笑っている私を、メデューサみたいな視線で睨みつける紫乃。