不器用な彼が隠した2文字






「い、いいですよ!

私、1人で探せますから…」





気にすんな、と言って、スマホのライトで暗闇を照らしながら



「…あのネックレスっていうのが癪だけど」


なんて呟いた。

よく分からなくて首をひねっていると、何でもない、って朝比奈先輩が笑った。




2人でネックレスを探したけれど、やっぱり見つからなくて。





♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜





急に鳴った着信音に手を止める。

朝比奈先輩が、ちょっとごめん、と言ってスマホのライトを消して電話に出た。




「織花、どうした?」