不器用な彼が隠した2文字




「っ…こんなの、」




私の方を睨みつけた織花さんは、手にあったネックレスを投げた。



「あっ…!」



前にもネックレスを失くしたことがある、草と木の中。

キラリと光ったそれは、緑の中に消えた。



「何するんですかっ…!」


「っ、最悪!

そのネックレス、アンタのだったの!?」



「へ…」



言ってる意味が分からずにいると、泣きそうな表情の織花さん。