不器用な彼が隠した2文字





「…そんなこと、思わないです」



「どうして?

いいんだよ、私があなただったら思うもん」




「…私も織花さんだったら、

私のこと嫌いになると思うから」




「…何それ、いい子ぶっちゃって」



不機嫌に目をそらした織花さんは、私の首元に目を留めた。



「…そのネックレス」


「え?」


「見せて?」




こんなに可愛い顔で言われたら、ダメだなんて言えなくて。

ネックレスを外して、織花さんの手のひらに乗せた。